住宅ローンを組む際、50年ローンと35年ローンをどちらにするか悩む方も多いと思います。特に、住宅ローン控除を最大限活用するために残高を多く残した方が良いというアドバイスを受けて、50年ローンを勧められることもあります。この記事では、50年ローンと35年ローンの総支払額の差額について、シミュレーションを交えて解説します。
50年ローンと35年ローンの基本的な違い
住宅ローンには、ローン期間に応じて支払総額が異なります。50年ローンは、長期間にわたり月々の支払額が低く抑えられるため、初期負担が少なく、住宅ローン控除を最大化するメリットがあります。一方、35年ローンは、支払い期間が短くなる分、月々の支払額は高くなりますが、総支払額が少なくなるため、利息の支払いが少なくて済みます。
住宅ローン控除の対象は、借入残高が一定額以下の場合に税額控除が適用されるため、最初の13年に残高が多い方が得になるケースがあります。
50年ローン(ボーナスなし) vs 35年ローン(ボーナスあり)
50年ローンを選ぶ場合、13年後にローンを22年ローンに変更し、ボーナス払いを導入する方法が考えられます。これにより、初期の月々の負担を軽減し、ボーナス支払いで支払いを加速させることが可能です。一方、最初から35年ローンにする場合、ボーナス払いを導入することで月々の負担を抑えつつ、総支払額を少なくすることができます。
両者の比較では、50年ローンから35年ローンに変更するケースは、初期の支払いが軽くなるものの、最終的な総支払額は35年ローンの方が低くなる可能性があります。ボーナス払いがある場合でも、ローン全体の利息の支払いが少なくなるため、長期的に見ると35年ローンが有利です。
総支払額の差額をシミュレーションする
例えば、5000万円の家を購入し、金利が1.5%、ボーナス払い50万円/年を想定して比較します。
- 50年ローンの場合、月々の支払いは少なくなりますが、総支払額には長期的な利息の負担が増えることになります。
- 35年ローンの場合、月々の支払いは高くなりますが、総支払額は低くなり、利息の支払いが抑えられます。
シミュレーション結果によっては、月々の支払いが増えても、35年ローンを選んだ方が総支払額を少なくすることができます。
まとめ
50年ローンと35年ローンには、それぞれメリットとデメリットがあります。初期の支払いを抑えたい場合は50年ローンが魅力的ですが、総支払額を少なくしたい場合は35年ローンが有利です。住宅ローンを選ぶ際には、月々の支払い額と総支払額を慎重に比較し、自分のライフプランに合った選択をすることが重要です。
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