電気工事士として現場に出るようになった際、どんな現場でも対応できるようなビス箱を準備しておくことは非常に重要です。現場ではさまざまな種類のビスが必要となりますが、どの種類をどの長さで揃えておけばいいのでしょうか?この記事では、電気工事士が常備すべきビスの種類と長さについて解説します。
現場対応に必要なビスの種類
電気工事士が使用するビスにはさまざまな種類があり、現場ごとに使い分けることが求められます。主に必要となるビスの種類は以下の通りです。
- なべビスとサラビス: なべビスは頭が丸い形状をしており、主に軽い設備やカバーの取り付けに使用されます。サラビスは頭が平らで、隙間に収めやすいため、壁面の装飾などに適しています。
- ユニクロとステンレス: ユニクロは鉄の表面に亜鉛メッキを施したもので、錆びにくいですが、湿度の高い場所ではステンレスがより適しています。ステンレスは錆に強く、長期間の使用にも耐えるため、屋外での使用や湿気の多い現場に最適です。
- コーススレッドとファインスレッド: コーススレッドは、木材などにしっかりと食い込むため、木材への取り付けに適しています。ファインスレッドは、金属やプラスチックなどに使用することができます。
- タッピングビス: 下穴を開けずに使用できるタッピングビスは、主に金属の取り付けに使用されます。簡単に下穴なしで締め付けが可能で、作業効率が上がります。
- 石膏ボードビスと軽天ビス: 石膏ボードや軽量鉄骨に使用するビスです。石膏ボードビスは、ボードにしっかりと固定できるように設計されており、軽天ビスは鉄骨への取り付けに適しています。
- イモビスとドリルビス: イモビスは、木材や金属に使用される特殊なビスで、ドリルビスは、下穴を開けずに木材や金属に取り付けることができます。
ビスの長さと太さの選び方
ビスを選ぶ際の長さや太さも非常に重要です。長さが短すぎるとしっかりと固定できず、長すぎると部品が破損する可能性があります。一般的な目安として、以下のように選ぶと良いでしょう。
- 一般的な長さ: 25mm、30mm、40mm、50mmのビスは、多くの現場で使われます。細かい作業や修理時に非常に便利です。
- 大きめの取り付け: 70mm〜100mmの長さのビスは、大きな設備や重い部品を取り付ける際に使用します。重い材料や構造物の固定には、太くて長いビスが必要です。
- 太さ: ビスの太さは、使用する材料に応じて選びます。標準的なものとしては、M4、M5、M6のビスがあり、木材や軽量な金属にはM4、M5が多く使用されます。
ビス箱に揃えるべきビスの種類と数
現場対応に最適なビス箱を作るためには、各現場で使用頻度の高いビスを多めに揃えておくことが大切です。以下は、特に常備しておくべきビスの種類と数の例です。
- タッピングビス: 金属の固定作業が多い現場では、タッピングビスは必需品です。サイズ別に、25mm、30mm、40mmのビスを最低でも100本程度は用意しておくと便利です。
- コーススレッドビス: 木材を多く扱う場合、コーススレッドビスは非常に重宝します。サイズ別に50mm、70mmを各100本程度揃えておくと良いでしょう。
- 石膏ボードビス: 石膏ボードの取り付け時に使用します。30mm〜40mmのものを100本程度は常備しておくと安心です。
- 軽天ビス: 軽量鉄骨の取り付けに使用します。50mm〜70mmのビスを数十本揃えておくと、急な作業でも対応できます。
まとめ
電気工事士が現場で使用するビスは多岐にわたります。必要なビスをしっかりと揃えておくことで、どんな現場にも対応でき、作業がスムーズに進みます。ビス箱を作る際には、タッピングビス、コーススレッド、ファインスレッド、軽天ビスなどを適切な長さと数量で準備し、どの現場でも対応できるようにしておきましょう。ビスの種類や長さを事前に把握し、常に現場に合ったものを準備することで、作業の効率と安全性を高めることができます。
コメント