電蝕したボルトの外し方|アルミ母材とSUSボルトの取り外しテクニック

DIY

電蝕によって固着してしまったボルトの取り外しは非常に難しい作業ですが、適切な方法を取ることで成功する可能性が高まります。この記事では、アルミ母材とSUSボルトが電蝕し、取り外しが困難な場合に試すべき方法について解説します。

電蝕によるボルトの固着とは?

電蝕(電気化学的腐食)は、異なる金属が接触した際に発生します。特にアルミニウムとステンレス鋼(SUS)のように異なる金属が接触すると、電流が流れ、アルミニウムが腐食し、ボルトと母材が固着することがあります。これにより、ボルトを外す際に強い抵抗を感じることになります。

一般的なボルト外し方法

まず、ボルトを外すためには基本的な手順を踏むことが重要です。以下の方法を試してみましょう。

  • 潤滑剤の使用:ボルトの周りに潤滑剤や凍結防止剤をしっかりと塗布し、数分から数時間待つことで、固着を和らげることができます。
  • 衝撃を与える:ボルトに衝撃を与えることも有効です。専用のハンマーを使って、少しずつ回しながら衝撃を与えることで、ボルトが緩む場合があります。
  • 熱処理:ボルト周辺を加熱することができる場合は、熱を加えることで金属が膨張し、固着が緩むことがあります。ただし、火気が使えない場合は他の方法を試す必要があります。

エキストラクターと下穴の使用

エキストラクターを使用してボルトを抜こうとした際にエキストラクターが折れてしまう場合があります。これは、ボルトの内部が固くなっているためです。エキストラクターを使う前に、まずボルトの中心に小さな下穴を開け、その後エキストラクターを使用すると効果的です。下穴を開けることで、より精度高くボルトを外すことができます。

電蝕したボルトを外すための補助方法

ボルトの周囲に詰まったアルミニウム粉が原因で外れない場合、以下の方法を試してみてください。

  • アルミニウム粉を取り除く:ボルトを外す前に、ボルトの周りに詰まった粉をブラシや圧縮空気を使って取り除きます。粉が詰まっているとボルトが回りにくくなるため、粉を取り除くことでスムーズに外れることがあります。
  • 振動を利用する:ボルトに軽く振動を与えることで、固着している部分が緩むことがあります。振動ツールを使うときは、少しずつ動かして慎重に行いましょう。

まとめ

電蝕による固着したボルトの外し方には、適切な準備と手順が必要です。ボルトが外れにくい場合でも、潤滑剤や衝撃、エキストラクターをうまく使い、冷静に作業を進めることが大切です。また、ボルト周辺のアルミニウム粉を取り除くことや、振動を使うことで、作業がスムーズに進む場合があります。これらの方法を組み合わせて、無理なくボルトを外しましょう。

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