コウモリの壁内侵入と糞の問題に対する対策方法

コウモリが壁内に侵入したことがあり、その後駆除や侵入口の封鎖が行われたにもかかわらず、壁面に糞が見られるという問題に悩む方は少なくありません。このようなケースでは、なぜコウモリが依然として糞を壁面に残すのか、そしてその対策方法について理解しておくことが重要です。

1. コウモリの糞が壁面に残る理由

コウモリが壁面に糞を残す原因として、「ナイトルースト」と呼ばれる現象が考えられます。ナイトルーストは、コウモリが一度侵入した場所やその近くで活動する際に、壁面に糞を残すことがある現象です。特にコウモリは、巣を作らずに寝る場所を移動しながら活動するため、糞を残すことが多いです。

糞が壁面に数粒残っている場合でも、これはコウモリが活動した跡であり、必ずしも侵入しているわけではありません。封鎖後もその周辺で活動している可能性があるため、糞が確認されることがあります。

侵入口が封鎖されているにもかかわらずコウモリが来るのは、いくつかの理由が考えられます。コウモリは非常に小さな隙間からでも侵入できるため、完全な封鎖が難しい場合があります。また、封鎖された場所の近くで糞を残すことがあっても、実際に再侵入しているわけではなく、その場所で活動している可能性もあります。

もう一つの理由として、封鎖後もコウモリがその場所を「自分のテリトリー」として認識しており、付近で活動を続けることが挙げられます。巣作りを行わないコウモリにとって、特定の場所での活動が習慣化している場合もあります。

コウモリがしばらくの間糞を残すことはありますが、封鎖された状態が維持されていれば、最終的にはその場所に来なくなる可能性が高いです。コウモリは再侵入できないことを学習するため、しばらくしてからその場所から完全に離れることが期待できます。

ただし、完全に来なくなるまでの期間にはばらつきがあり、数週間から数ヶ月かかる場合があります。そのため、ある程度の時間を見て、引き続き糞の有無を確認することが重要です。

コウモリを完全に来なくするためには、いくつかの方法を試すことが有効です。まず第一に、侵入口の完全な封鎖が必要です。隙間や小さな穴も見逃さずに確認し、補修することが重要です。

また、コウモリの嫌う香りを使った対策（例えば、ミントオイルやユーカリオイルなど）を壁面や周囲に散布することで、コウモリを遠ざける効果があります。さらに、侵入経路の周辺に音や光を使った対策を施すことも効果的です。

コウモリが壁内に侵入した場合の対策としては、侵入口の完全な封鎖が最も重要です。それでも糞が残る場合は、コウモリがその周辺で活動している可能性があるため、数週間から数ヶ月の間にわたって糞の有無を確認し続けることが大切です。

また、コウモリの習性を理解し、適切な方法で対策を講じることで、再侵入を防ぎ、最終的には来なくなることが期待できます。無理なくコウモリを遠ざけるために、上記の対策を試してみてください。