これから溶接を始める方にとって、機器の使い方やトラブルシューティングは大きな疑問点となることが多いです。特に、初めての溶接機選びや設定、使用方法については注意が必要です。この記事では、質問者の方が抱えた問題や疑問を元に、ダイソンの100V溶接機「MJUM-MIG140A」の使い方や設定に関するポイントを解説します。
1. アースの差し込み位置について
溶接機のアースケーブルの接続について、いくつかの動画で確認した結果、アース端子が逆に接続されているという説明がありました。溶接機のアース端子は通常、-(マイナス)端子に接続します。もし動画で出力端子+に接続されているのを見た場合、それは間違いです。正しい接続方法は、アースケーブルをマイナス端子に接続することです。こうすることで、溶接が安定し、より良い結果を得ることができます。
2. ワイヤーの取り扱いと保管方法
ワイヤーが溶接機の本体からノズルまで通っている場合、使用後にそのワイヤーを抜くことは一般的に必要です。ワイヤーを無駄にすることなく安全に取り扱う方法としては、まず、ワイヤーが引っかからないように軽く引きながら、溶接機のトーチコードからワイヤーを取り外します。ワイヤーが本体内で切れないように、慎重に作業を進めることが大切です。トーチコードをそのまま保管する場合は、ワイヤーが絡まないように巻き取るか、しっかりと収納しましょう。
3. 自動遮光面の設定方法
自動遮光面を使用する際、感光度調整ダイヤルと戻り速度ダイヤルの使い方に迷う方も多いです。感光度は、溶接時にどれだけ早く光を遮るかに関連しています。通常は、感光度を中程度に設定すると良いでしょう。戻り速度ダイヤルについては、溶接後の光からの回復速度を調整します。初めての使用では、戻り速度を最大に設定しても問題はありませんが、必要に応じて調整してみてください。
4. 初心者向けのアドバイス
溶接初心者にとって最も重要なのは、安全に作業を行うことです。作業中には適切な防護具(溶接用の手袋やマスク、エプロンなど)を着用し、換気の良い場所で作業するよう心がけましょう。また、最初は短時間で溶接を行い、機器や溶接の調子を確認しながら慣れていくことが大切です。作業後は、必ず溶接機を清掃し、ワイヤーやコードが損傷していないか確認する習慣をつけましょう。
まとめ
溶接機を使いこなすには、機器の使い方と適切な設定を理解することが重要です。アース端子の接続位置、ワイヤーの取り扱い方法、そして自動遮光面の設定は、初心者にとって特に大切な部分です。また、溶接作業を安全に行うための基本的な注意点も押さえておきましょう。これらを守りながら、少しずつ慣れていけば、安定した溶接ができるようになるはずです。成功を祈っています!
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