モルタル造形の塗装作業で使用したカチオンシーラーが思ったように仕上がらないとき、その修正方法やシーラーの剥がし方に困っている方も多いでしょう。特に、アサヒペンの水性カチオンシーラーが乾燥後にテカテカになってしまい、予定していた質感が出なかった場合のリカバリー方法について解説します。
カチオンシーラーとは?
カチオンシーラーは、塗装前に下地処理を行うためのシーラーで、主にモルタルやコンクリートなどの表面に使用されます。これにより、塗料がしっかりと定着し、耐久性を向上させることができます。
しかし、使用後にテカテカになってしまった場合、表面に不均一な艶が出てしまい、石っぽい質感に仕上げたかった場合に不満が残ることがあります。特に、カチオンシーラーは塗った後に乾燥すると強い光沢が出ることが多いので、元の質感を保つことが難しくなります。
カチオンシーラーを剥がす方法
カチオンシーラーを剥がすには、通常の方法では難しい場合がありますが、いくつかの方法を試すことができます。
- 専用の剥離剤を使う:市販のペイントリムーバーや剥離剤を使うと、シーラーを効果的に除去できる場合があります。使用する際は、製品の使用説明書をよく読んで、モルタルに適したものを選んでください。
- 研磨を試みる:真鍮ブラシやサンドペーパーを使用して表面をこすることで、テカテカの層を削り取ることができます。ただし、モルタルが傷つかないよう注意が必要です。
- シンナーで拭く:シンナーを使って拭き取る方法もありますが、シンナーがモルタルの表面に与える影響を確認してから行うようにしましょう。
リカバリー方法:テカリを抑える方法
もし剥がすことができない場合でも、テカテカになった表面をリカバリーする方法はあります。例えば、つや消し塗料やトップコートを使用することで、艶を抑えた仕上がりにすることができます。
さらに、モルタルの質感を戻したい場合は、上から適切な塗料を塗ることで、石っぽい質感を再現することが可能です。たとえば、砂や石を含んだテクスチャペイントを使用することで、見た目を調整することができます。
上から塗るつや消し塗料の選び方
つや消し塗料やトップコートを使用する場合、塗料の種類にも注意が必要です。特に、モルタルやコンクリートに適した塗料を選ぶことが重要です。
「つや消し塗料」を選ぶ際には、乾燥後に艶がほとんど出ないタイプを選びましょう。これにより、元の質感を損なわずに仕上げることができます。
まとめ
モルタルに塗ったカチオンシーラーがテカテカになってしまった場合、剥がす方法として専用の剥離剤を使用したり、研磨を試みたりすることができます。また、リカバリー方法としてつや消し塗料を上から塗ることで、艶を抑えつつ石っぽい質感を取り戻すことが可能です。自分の希望する仕上がりに合わせて、適切な方法を選びましょう。
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