住宅ローン金利が上昇した場合、現在の契約にも影響はあるのか?仕組みと対応を解説

住宅ローン

2024年3月31日のニュースで、大手銀行5行の住宅ローン金利が4月から引き上げられると報じられました。特に、三菱UFJ銀行や三井住友銀行などが金利を引き上げる中、みずほ銀行が比較的低い水準を維持することも話題となっています。このニュースは、新たに住宅ローンを組む人向けの話なのか、それともすでに借りている人にも影響があるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、住宅ローン金利の仕組みと、今回の金利引き上げが誰にどのように影響するのかを解説します。

今回の金利引き上げは「新規借入者向け」が中心

報道で取り上げられている金利上昇は、主に4月から住宅ローンを新規に借りる人を対象としています。特に適用されるのは「固定金利型」の住宅ローンで、各銀行が月ごとに提示する新しい金利水準に基づいて契約が決まります。

たとえば、2024年4月に住宅ローンを申し込む場合、各銀行が4月に定めた金利が適用され、仮に3月と比べて0.1%上昇していれば、それだけ毎月の返済額が増加することになります。

現在ローンを返済中の人にも影響するケースとは?

一方で、すでに住宅ローンを返済している人にとって、金利上昇が影響するかどうかは契約しているローンの「金利タイプ」によって異なります。以下に代表的な3タイプの影響をまとめます。

金利タイプ 今回の金利上昇の影響
固定金利型 影響なし(契約時の金利が完済まで適用)
変動金利型 半年ごとに金利見直しあり。将来的に上がる可能性あり
固定期間選択型 固定期間終了後の見直し時に影響あり

つまり、「固定金利」で借りている人は今回のニュースによる影響は一切ありません。しかし「変動金利」や「固定期間選択型」でローンを組んでいる方は、次回の見直し時期に新しい金利水準が反映される可能性があります

変動金利型ローンの金利見直しのタイミング

変動金利型のローンでは、通常半年に1回、金利の見直しが行われます。ただし、見直された金利がすぐに返済額に反映されるわけではなく、「5年ルール」や「1.25倍ルール」などの仕組みにより、返済額の急な変動を抑える仕組みがあります。

たとえば、見直しによって金利が上昇しても、5年間は返済額が据え置かれることが多く、また返済額の増加は従来の1.25倍までに制限されることが一般的です。とはいえ、金利が上がれば総返済額は増えるため、注意が必要です。

今後の金利動向に備えてできること

今後も金利上昇が続く可能性を考えると、以下のような対策を検討することも有効です。

  • 繰り上げ返済の検討:変動金利で借りている人は、早期返済によって将来の金利上昇リスクを減らせます。
  • 固定金利型への借り換え:金利が上がり始めた今、固定金利に借り換えておくことで、将来の負担を抑えられることもあります。
  • 借入明細の見直し:自分のローン契約内容を確認し、見直し時期や金利の種類を再チェックしましょう。

また、住宅ローンの専門家やファイナンシャルプランナーに相談するのも一つの手です。

まとめ

今回の大手銀行の住宅ローン金利上昇のニュースは、新規で住宅ローンを借りる人向けの内容が中心です。現在ローンを返済中の人でも、変動金利型や固定期間選択型の契約をしている場合には、次回の見直し時に影響を受ける可能性があります。自分のローンタイプと金利見直し時期をしっかり把握し、必要に応じて対策を講じることが、将来の安心につながります。

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