住宅建築の大きな節目である「上棟」。その後、施主として初めて現場を訪れる際には、感謝の気持ちを込めて差し入れを持参する方が多いです。しかし、どのくらいの人数分を用意すればよいのか、誰に渡すべきなのかは意外と迷いやすいポイントです。この記事では、上棟後の差し入れに関する適切な対応やマナーについて、実例を交えながらわかりやすくご紹介します。
差し入れの基本的な考え方
現場で作業している職人さんたちへの差し入れは、感謝の気持ちを伝えるためのものです。そのため、豪華なものを用意する必要はなく、「気配りのある一品」があれば十分です。
重要なのは「誰に・何人に渡すか」を見極めること。タイミングや工事の進捗によって現場にいる人数が変わるため、状況に応じて柔軟に考える必要があります。
上棟後の見学時に想定される職人の人数
上棟が完了した直後の現場では、作業の中心は引き続き大工さんが担っていることが多いです。この段階では大工さんが1～2人常駐しているケースが一般的です。
ただし、屋根工事や外装、防水工事の工程に進んでいれば、別の業者（専門職人）が現場に入っている可能性もあります。訪問の予定日がわかっている場合は、事前にハウスメーカーや現場監督に「当日は何人くらい作業されていますか？」と確認しておくのがおすすめです。
差し入れは何人分用意すればいい？
差し入れの目安は3〜5人分が無難です。大工さん2人に加えて、もし他の業者が作業していた場合に備え、少し多めに用意しておくと安心です。
例として。
- 飲み物（ペットボトル）×5本
- 個包装のお菓子やパン×5つ
飲み物は温かい季節なら冷たいお茶やスポーツドリンク、寒い季節ならホットコーヒーやお茶など、季節に合わせて選ぶとより喜ばれます。
屋根工事や外注業者にも渡すべきか？
その場にいた職人さんが明らかに「大工さん以外」の場合でも、現場で作業している方全員に渡すのが基本的なマナーです。作業着の違いや話しぶりで判断できることもありますが、誰に渡せばよいかわからない場合は、大工さんに「今日は皆さんにどうぞ」とまとめて渡すのも良い方法です。
また、気を遣わせないためにも「ちょっとしたものですが、休憩の時にでもどうぞ」とひと言添えると好印象です。
差し入れの内容・NG例
喜ばれる差し入れの例。
- 500mlのペットボトル飲料（お茶、スポーツドリンク、缶コーヒーなど）
- 個包装されたお菓子（クッキー、チョコ、羊羹など）
- コンビニのおにぎりやパン（当日中に食べられるもの）
避けた方がよい差し入れ。
- 高価すぎるもの（かえって気を遣わせる）
- 冷蔵・冷凍が必要なもの（保管が難しい）
- 日持ちしない手作り食品（衛生面の懸念）
まとめ
上棟後の現場見学時に持参する差し入れは、大工さん2人＋αの人数、つまり3〜5人分を目安に準備すると安心です。他の業者がいる可能性も考慮し、少し余分に用意しておくと気配りのある対応になります。内容は簡単で手軽に食べられる飲み物や個包装のお菓子が好まれます。事前に現場監督に人数を確認しておくと、よりスマートな差し入れができます。
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