相続した家や土地を売却する際、仲介を選ぶか買い取りを選ぶか、悩むことは多いです。特に家が古く、内部がゴミ屋敷状態の場合、その売却方法によって手元に残る金額や税金の負担が大きく異なることがあります。この記事では、仲介と買い取りの違い、税金に関するポイントをわかりやすく解説します。
仲介売却と買い取り売却の違い
仲介売却は、不動産業者を通じて購入希望者を探し、販売価格が決まったら契約を結ぶ方法です。通常、売却価格は市場の相場や物件の状態に基づきます。一方、買い取り売却は、不動産業者がその物件を直接買い取る方法で、売却価格が事前に決まっており、手続きが迅速に進みます。
仲介の場合、手元に残る金額は高くなることが多いですが、販売に時間がかかる場合や、買い手が見つかるまでの期間が長くなることもあります。買い取りの場合は、短期間で現金化できるメリットがありますが、売却価格が低く設定されることが一般的です。
リフォーム・更地にして売る場合とその費用
家が古くて手入れが行き届いていない場合、リフォームをしてから売るか、更地にして売るかを検討する必要があります。リフォームを行うことで売却価格を上げることができますが、その分費用がかかります。更地にする場合も、解体費用が発生するため、いずれの方法でも一定のコストがかかることを考慮する必要があります。
家の状態が悪くても、そのまま売却する方法(買い取り)もありますが、その場合の売却価格はリフォームや更地にして売る価格に比べて低くなる可能性が高いです。購入希望者がリフォーム費用や解体費用を含めて価格を決めるためです。
税金についての考慮点
土地や建物を売却する場合、譲渡所得税がかかることがあります。土地の場合、1億2千万円で売れるとした場合、その売却価格から取得費用や経費を差し引いた額が譲渡所得となります。譲渡所得に対して、税金が課せられるため、売却額が高額であればあるほど、税金がかかることになります。
税金については、土地や建物を購入した際の金額や改装費用を「取得費用」として差し引くことができるため、これらの情報をしっかり把握しておくことが重要です。また、相続による譲渡では、特別控除や軽減措置が適用される場合もあります。
売却方法の選択基準
売却方法を選ぶ際には、手続きのスピードや手元に残る金額、税金負担などを総合的に考える必要があります。時間に余裕があり、できるだけ高い価格で売却したい場合は仲介売却が適しています。即金化を求める場合や、売却を早急に進めたい場合は、買い取り売却が有利です。
また、リフォームや更地化のコストも考慮に入れることが重要です。リフォームをせずに売却する場合、売却価格が低くなる可能性がありますが、その分のコストを抑えることができます。更地にする場合は、解体費用が発生するため、総合的なコストを見積もる必要があります。
まとめ
不動産の売却方法を選ぶ際には、売却価格、手数料、税金、手続きのスピードなどを総合的に考慮することが重要です。リフォームや更地にして売る場合の費用をしっかり見積もり、仲介と買い取りのどちらが自分の目的に合っているかを考えましょう。また、税金面についても十分に理解しておくことが大切です。
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