新築住宅にかかる不動産取得税と固定資産税の計算方法と目安

新築住宅を購入した際、税金の問題は避けて通れません。特に不動産取得税と固定資産税は、どのくらいかかるのか不安になる方も多いです。この記事では、これらの税金がどのように計算されるのか、目安を解説します。

不動産取得税とは？その仕組みと計算方法

不動産取得税は、土地や建物を購入した際に課せられる税金です。通常、土地代がかからない場合、建物にかかる不動産取得税が主な支出となります。この税金は、購入価格に基づき計算されるのではなく、評価額に対して課税されます。

評価額は、市区町村が定めた固定資産評価額を基に算出され、その上で税率が適用されます。例えば、新築住宅の場合、課税標準は一般的に建物の価格の70%程度になります。そのため、評価額に基づいて不動産取得税が計算されます。

不動産取得税の税率は、原則として4%です。しかし、住宅の取得に関しては一定の軽減措置があります。例えば、新築住宅の場合、軽減措置が適用されると、実際の税率は1.5%程度になることが多いです。

実際に計算すると、例えば建物価格が4000万円の場合、評価額が2800万円（建物価格の70%）とした場合、税額は2800万円×1.5%となり、約42万円となります。

固定資産税は、毎年課せられる税金で、土地や建物を所有していることに対して支払う必要があります。固定資産税は、土地や建物の評価額に基づいて計算され、税率は1.4%です。

固定資産税の計算方法は、まず市区町村が定めた固定資産評価額に1.4%の税率を掛けて計算されます。新築住宅の場合、土地がない場合でも、建物の評価額が基準となります。

固定資産税の例として、建物の評価額が4000万円だと仮定した場合、税額は4000万円×1.4%となり、年間56万円となります。

ただし、新築住宅の場合、一定の軽減措置があるため、最初の数年間は固定資産税が軽減されることがあります。この軽減措置を適用すると、税額は半額になることが一般的です。そのため、最初の年は約28万円程度になる場合があります。

不動産取得税は、住宅の購入から数ヶ月以内に請求が届きます。固定資産税は、毎年1月1日時点で所有している場合に課税され、通常、年4回の分割払いとなります。

それぞれの税金は一度に大きな金額が必要となるため、事前にシミュレーションを行って、支払い計画を立てることが重要です。

新築住宅を購入した場合、不動産取得税と固定資産税がかかります。不動産取得税は建物の評価額に基づき計算され、軽減措置を受けることができます。固定資産税は毎年課税され、建物の評価額に基づき計算されます。支払いのタイミングや金額を事前に把握し、無理のない支払い計画を立てることが重要です。