住宅ローンの本審査が通過すると、多くの方が安心しがちですが、実は契約締結前のこの段階でも油断は禁物です。特に、審査通過後に新たな借入を行ったり、クレジットカードの利用状況が変わったりすると、最悪の場合、融資が取り消される可能性もあるのです。本記事では、そうしたケースのリスクと実際に気をつけるべきポイントを詳しく解説します。
住宅ローン本審査通過後でも油断できない理由
住宅ローンの本審査に通過しても、正式に契約書にサインし、融資実行が行われるまでは「融資が確定した」とは言い切れません。銀行や金融機関は、融資実行までの間にも定期的に信用情報をチェックすることがあります。
この段階で何らかの異常(新規借入、延滞、リボ払いの増加など)が見つかると、「信用状態の変化」と判断され、融資を見直す理由になります。これは金融機関にとってもリスク管理上、当然の対応と言えるでしょう。
1万円程度の借入でも影響があるのか?
「たった1万円の借入で本当に問題になるのか?」と思うかもしれませんが、額の問題よりも重要なのは「本審査通過後に信用情報に変化があったかどうか」です。たとえ少額でも、審査通過後に借入が発生すると、金融機関によってはその時点で「再審査対象」と見なす場合があります。
実際には、1万円という金額で即座に融資取り消しになることは稀ですが、それが頻繁に行われたり、借入先が消費者金融だったりすると、信用リスクと判断される可能性が高くなります。
避けるべき行動と注意点
住宅ローン契約書にサインをし、融資実行が行われるまでは以下の行動を控えるのが無難です。
- 新たな借入(カードローン、キャッシング、奨学金含む)
- クレジットカードの高額利用
- 家電ローンなどの分割払い契約
- 携帯電話の分割購入
また、既存のローンやクレジットの返済遅延は絶対に避けてください。一度でも延滞情報が記録されると、住宅ローンの融資自体が白紙になる可能性があります。
もし借入してしまった場合の対処法
もしも本審査通過後に借入をしてしまった場合、まずは速やかに返済し、信用情報に反映される前に解消しておくのが理想です。信用情報機関にはデータの反映にタイムラグがあるため、早期対応が肝心です。
また、どうしても借入が必要な事情があった場合は、正直に金融機関の担当者に相談しましょう。無断で進めるよりも、事前に説明しておくことで柔軟に対応してくれる場合もあります。
審査後も融資実行までは慎重な行動を
住宅ローンは数千万円単位の長期契約であり、金融機関としても少しの信用リスクでも見逃すわけにはいきません。そのため、本審査通過後も「融資実行までが審査期間」と考えて、慎重な金銭管理を続けることが重要です。
たとえ少額でも新たな借入は避け、支払いも滞らせないよう気をつけましょう。今後何十年と続く住宅ローン生活を、安心してスタートさせるための大切な準備期間でもあります。
まとめ:1万円でも「借入」は信用情報に影響する可能性あり
住宅ローンの本審査後は、すでにゴール目前と思ってしまいがちですが、実はここが最も重要な注意ポイントです。少額の借入であっても、信用情報の変化があれば金融機関から再確認される可能性があります。
大切な住宅購入を無事に進めるためにも、本審査通過後は新たな借入やクレカ利用をできる限り控え、安定した信用状態を維持するよう心がけましょう。
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