1億2千万円の資産で完全リタイアは可能か？双極性障害を抱える53歳会社員のケースを考察

人生の後半に差し掛かると、健康状態や経済的な安定性についての不安が増すことがあります。特に、病気を抱えながらのリタイアメントプランは慎重に検討する必要があります。

資産状況と負債のバランス

まず、総資産1億2千万円の内訳を確認しましょう。これには早期退職金、貯金、相続金が含まれます。一方、住宅ローンとして2600万円の負債が残っています。

この場合、資産から負債を差し引いた純資産は9400万円となります。

リタイア後の年間生活費は個人差がありますが、一般的には月額25万円から30万円が目安とされています。年間では300万円から360万円となります。

仮に年間360万円の生活費を見積もると、9400万円の資産は約26年間持つ計算になります。

早期退職をすると、厚生年金の受給額が減少する可能性があります。特に、退職時期や加入期間によって受給額は大きく変動します。

年金事務所や専門家に相談し、具体的な受給額を確認することが重要です。

双極性障害を抱えている場合、定期的な医療費が必要となります。これらの費用を生活費に組み込む必要があります。

また、予期せぬ出費に備えるための予備費も確保しておくことが賢明です。

2600万円の住宅ローンが残っていますが、繰上返済を行うことで、将来的な利息負担を軽減できます。

ただし、手元の流動資金が減少するリスクもあるため、慎重な判断が求められます。

完全リタイアを検討する際、資産状況、生活費、医療費、年金受給額など多岐にわたる要素を総合的に考慮する必要があります。

特に、病気を抱えている場合は、医療費や生活の質を維持するための計画が重要です。

ファイナンシャルプランナーや医療専門家と相談し、最適なリタイアメントプランを策定することをお勧めします。