注文住宅を建てる際、こだわりたい部分の一つが階段デザインです。特にオープンステアのようなオシャレで開放感のある階段は、多くの人が取り入れたいと考えるデザインですが、その費用についてはしっかりと理解しておくことが大切です。この記事では、オープンステアの階段を導入する際の費用や注意点について、実際の事例を交えて解説します。
オープンステアに変更する費用はどれくらいかかるのか?
オープンステアとは、手すりを省略したり、デザイン性の高い階段を設置したりすることにより、開放感を演出する階段です。リビングやダイニングに面した部分にオープンステアを設置すると、空間の印象が大きく変わりますが、その分、工事費用は高くなる傾向にあります。
実際に注文住宅の見積もりで、オープンステアに変更した結果、費用が大きく増加したというケースがあります。例えば、坪数が1坪減少しただけで、90万円の費用増加が発生したという事例があります。これは、オープンステアが持つデザイン性や構造の特性により、通常のボックス階段と比べて工事費がかかるためです。
オープンステアの価格差とその要因
オープンステアにすることで価格が大幅に上がる理由は、主に以下の要因が考えられます。
- 構造的な難易度の上昇:オープンステアは、強度を保ちながらデザイン性を高める必要があり、材料費や工事費が高くなる傾向にあります。
- 階段の素材やデザイン:オープンステアでは、使用する素材にこだわることでさらに費用が増えることがあります。例えば、木材や鉄材の選定によっては、コストが大きく異なります。
- 施工の手間:オープンステアは、通常の階段よりも施工が複雑で、職人の技術や工期も影響します。
このような理由で、オープンステアの導入には高額な費用がかかることを理解しておくことが重要です。
鉄骨と木造の価格差について
鉄骨の階段が比較的安価で、木造にすると費用が大きく上がることがあります。特にセキスイハイムの木造グランツーユーVの場合、木造の階段は105万円に達することもありますが、鉄骨であれば20万円程度で済むこともあります。この価格差の要因は、鉄骨が比較的軽量で強度が高く、施工が簡単であるため、木材よりも安価で作成できるからです。
もし、費用を抑えたい場合には、鉄骨の階段にすることを選択肢として検討するのも一つの方法です。しかし、木造の温かみやデザインを重視する場合は、そのコストを受け入れる必要があります。
オープンステアにする際のポイント
オープンステアを採用する際には、見積もり金額だけでなく、実際にどのような仕上がりになるのかも確認しておくことが大切です。デザイン性が重要ですが、機能性も考慮する必要があります。例えば、手すりがないために安全性に不安を感じる場合、後から手すりを追加することもできますが、その分コストがかかります。
また、施工後に不具合が生じた場合の対応についても、事前に確認しておくと安心です。どの程度まで手直しや修正が可能なのか、施工後のサポート体制についても営業担当者に確認しておくと良いでしょう。
まとめ:オープンステアの選択肢と注意点
オープンステアは、空間の美しさや開放感を演出する素晴らしいデザインですが、工事費用が高くなることを理解した上で選ぶ必要があります。特にセキスイハイムのような大手ハウスメーカーでは、オープンステアの価格差が大きく、木造での施工が高額になることがあります。
費用面をしっかりと把握した上で、オープンステアを選択するか、他の選択肢を検討するかを決めることが大切です。リフォームや新築住宅における階段のデザインは、住み心地や家の雰囲気を大きく左右するため、慎重に考えることをお勧めします。
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