蛍光灯からLED照明に交換することは、エネルギー効率を向上させ、電気代を削減するために非常に有益です。しかし、LEDに変える際に「工事なしで使えるか?」という点は、よくある疑問です。特にグローランプ付きの照明器具を使っている場合、そのままLEDに交換することができるのか気になるところです。今回は、グローランプ付き照明にLED直管蛍光灯を取り付ける際の注意点について解説します。
1. グローランプ付き照明とLED直管蛍光灯の違い
まず、グローランプ付きの照明器具とは、蛍光灯の点灯にグローランプを使用している照明です。LED直管蛍光灯は、グローランプを必要とせず、電子回路で点灯するタイプの照明です。このため、単純にLED蛍光灯を交換するだけでは、必ずしもそのまま使えるとは限りません。
特に「両側給電」のLED蛍光灯の場合、ランプの両端に給電端子があり、特定の方式で点灯します。従来の蛍光灯器具で使われるグローランプや安定器の構造と合わない場合があります。
2. グローランプ付き照明のまま使用できるLED直管蛍光灯の種類
グローランプを使用した照明器具でそのまま使えるLED直管蛍光灯は、グローランプ不要型(グローランプバイパス型)や安定器内蔵型のLED蛍光灯です。このタイプのLED照明は、器具内部のグローランプや安定器を取り外す必要なく、簡単に交換できます。
また、「直管型LEDランプ」には「グローランプタイプ」と「安定器なしタイプ」があります。これらは、器具の構造に合ったLEDを選ぶことが重要です。
3. 工事なしで交換できる場合
もし現在の照明器具がグローランプを使用しており、安定器が内蔵されていない場合、そのままLED蛍光灯に交換できる場合があります。この場合、LED直管蛍光灯が「グローランプ対応型」であることを確認する必要があります。
例えば、「20W型 LED直管蛍光灯 20W形 昼光色」などの製品は、グローランプを取り外してそのまま取り付け可能なタイプもあります。しかし、グローランプを取り外さずにそのまま交換できるタイプもありますので、製品の仕様書や説明書で確認しておきましょう。
4. 取り付け前の注意点
LED蛍光灯を取り付ける前に、まず現在使っている照明器具の仕様を確認しましょう。特に、グローランプや安定器の有無をチェックすることが重要です。
もし照明器具に安定器が内蔵されている場合、LED蛍光灯専用の「安定器外付けタイプ」を選ぶ必要があります。そうでない場合は、安定器を取り外し、直結タイプのLED蛍光灯に交換する必要があります。
5. まとめ:LED照明への交換は簡単にできる場合とそうでない場合
グローランプ付きの照明器具をLEDに交換する際には、工事が不要なタイプのLED蛍光灯を選ぶことができます。特に「グローランプ不要型」や「安定器内蔵型」のLED蛍光灯を選べば、そのまま交換可能です。
交換前に照明器具の仕様を確認し、どのタイプのLED蛍光灯が適しているかを確認することが大切です。自分で交換できる範囲かどうか不安な場合は、電気工事士に相談することも考慮しましょう。
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