リメイクシートを購入する際、材質に関する情報を目にすることが多いですが、「塩化ビニル」と「塩化ビニル樹脂」は同じものだと思われがちです。実際にはこの二つには微妙な違いがあり、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。この記事では、リメイクシートに使われる材質「塩化ビニル」と「塩化ビニル樹脂」の違いについて詳しく解説します。
塩化ビニルとは?
塩化ビニル(Polyvinyl Chloride、PVC)は、最も広く使用されている合成樹脂の一つで、家庭用品や建築資材、さらには医療用具に至るまで、非常に多岐にわたる製品に利用されています。塩化ビニルは、その耐久性や柔軟性、加工のしやすさから、リメイクシートにも多く使用されています。
特徴的なのは、耐水性、耐候性に優れ、紫外線や湿気に強い点です。この特性により、塩化ビニル製のリメイクシートは水回りや屋外でも使用できるのが大きな利点となります。
塩化ビニル樹脂とは?
塩化ビニル樹脂は、塩化ビニルに対して他の成分を加えて硬化させたものを指します。一般的に「塩化ビニル」と言われる素材の中で、特に硬質なものを指すことが多く、強度や耐熱性が高いのが特徴です。
塩化ビニル樹脂は、硬さや強度を高めるためにさまざまな添加物が加えられることが多く、そのため柔軟性のある塩化ビニルに比べて、耐摩耗性や耐衝撃性に優れています。しかし、柔軟性が必要なリメイクシートにはあまり使用されないことが一般的です。
「塩化ビニル」と「塩化ビニル樹脂」の違い
塩化ビニルと塩化ビニル樹脂の大きな違いは、その硬さと加工方法です。塩化ビニルは柔軟性があり、さまざまな形に成形しやすいのに対して、塩化ビニル樹脂は硬化した物質であり、強度が求められる用途に適しています。
リメイクシートに使用されるのは主に塩化ビニルで、柔軟性や加工のしやすさが求められるため、塩化ビニル樹脂のような硬い素材は使用されることは少ないです。
リメイクシートで使われる塩化ビニルの利点
塩化ビニルを使用したリメイクシートは、以下のような利点があります。
- 高い耐水性と耐久性:水や湿気に強いため、キッチンやバスルームなどの水回りでの使用にも適しています。
- 簡単にカット可能:柔軟性があるため、簡単にカットして使用できるため、DIYやリフォームにも最適です。
- 豊富なデザイン:塩化ビニル素材は印刷がしやすいため、豊富なデザインやカラーが揃っており、部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
塩化ビニル樹脂が適用される用途
塩化ビニル樹脂は、主に以下のような用途で使用されます。
- 耐衝撃性が求められる製品:例えば、自動車のパーツや建築材料など、強度が必要な場面で使用されることが多いです。
- 硬質パイプや板材:塩化ビニル樹脂は硬化させることで耐熱性や強度が増すため、硬質パイプや板材として利用されます。
まとめ
「塩化ビニル」と「塩化ビニル樹脂」は確かに似た名前ですが、材質としては異なります。塩化ビニルは柔軟でリメイクシートや家庭用品に多く使われ、塩化ビニル樹脂は硬化したものとして主に強度が求められる用途に使用されます。
リメイクシートを選ぶ際には、主に塩化ビニル製のものが選ばれますが、材質の違いを理解しておくことで、目的に最適な商品を選ぶ際に役立つでしょう。
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