マンションの除雪費用は誰が負担するべき？管理費・駐車場料金の適正な分担

マンションにおける除雪費用は、管理費や修繕積立金から捻出されることが一般的ですが、主な除雪エリアが駐車場である場合、その費用負担をどのように分配するべきかが議論になることがあります。本記事では、マンションの除雪費用の負担方法について詳しく解説します。

マンションの除雪費用の負担はどのように決まる？

マンションの除雪費用の負担は、通常以下のような形で決められます。

どの方法を採用するかは、管理規約や管理組合の判断によって決定されます。

「除雪の大部分が駐車場のため、駐車場使用者に負担を求めるべきでは？」という意見は合理的に思えます。実際、以下のような理由から、この方法を導入しているマンションもあります。

もし除雪対象の9割が駐車場であれば、駐車場利用者が費用を負担するのは公平性の観点から妥当です。

駐車場を利用しない住民が除雪費用を負担するのは不公平感が生じる可能性があります。そのため、駐車場使用料に除雪費用を上乗せすることで、適切な負担割合を実現できます。

ただし、現在の管理規約では除雪費用を管理費や修繕積立金から捻出すると決められているケースが多く、費用の分担方法を変更するには、管理組合での合意形成が必要です。

駐車場利用者に除雪費用を負担させる場合、以下の点に注意が必要です。

現在の管理規約で「除雪費用は管理費・修繕積立金から支払う」と定められている場合、変更には住民総会での決議が必要になります。規約改定には一定の賛成票（通常、総会の過半数または3分の2以上）が求められます。

駐車場利用者に全額負担させるのではなく、一部のみ負担とする方法も考えられます。例えば、「共用部分の除雪費用は管理費、駐車場の除雪費用は駐車場使用料」とすることで、公平な負担割合を実現できます。

変更を行う際には、駐車場利用者と非利用者双方の理解を得ることが大切です。公平性を保ちつつ、納得感のある分担方法を模索することが求められます。

マンションの除雪費用の負担方法は、管理費・修繕積立金から支払うケースが一般的ですが、駐車場の除雪が大部分を占める場合は、駐車場使用料に上乗せする方法も検討に値します。

ただし、そのためには管理規約の変更が必要になり、住民総会での合意形成が求められます。公平な負担方法を考慮しつつ、管理組合での話し合いを進めることが重要です。