住宅ローン本審査に落ちた場合の影響と記録の残る期間とは?

住宅ローン

住宅ローンの本審査は、融資を受けるための重要なステップですが、場合によっては審査に通らないこともあります。その際、「審査に落ちた履歴がどれくらいの期間残るのか?」と不安に感じる方も多いでしょう。本記事では、住宅ローン本審査に落ちた場合の影響や信用情報への記録期間、再申請のタイミングについて詳しく解説します。

住宅ローン本審査に落ちると記録はどのくらい残る?

住宅ローンの審査結果は、信用情報機関に記録されることがあります。しかし、すべての審査落ちが記録に残るわけではなく、主に以下の2つのケースに分かれます。

1. 事前審査(仮審査)で落ちた場合

事前審査(仮審査)は、金融機関が顧客の支払い能力を簡易的にチェックするものです。この段階で審査に落ちた場合、信用情報機関には登録されません。そのため、他の金融機関で再度審査を申し込むことが可能です。

2. 本審査で落ちた場合

本審査では、信用情報機関のデータをもとに厳密な審査が行われます。この際、審査を受けた履歴が「申し込み情報」として6ヶ月間記録されます。ただし、審査落ちの理由自体は信用情報には記録されません

信用情報機関に記録が残る期間

日本の信用情報機関には、主に以下の3つがあります。

  • CIC(シー・アイ・シー):主にクレジットカードや信販会社の信用情報を管理
  • JICC(日本信用情報機構):消費者金融や信販会社の情報を管理
  • KSC(全国銀行個人信用情報センター):銀行系の信用情報を管理

これらの信用情報機関では、ローン申し込みの履歴(申し込み情報)が6ヶ月間保存されます。つまり、本審査に落ちた場合、半年間は新たな住宅ローン審査の申し込みが不利になる可能性があるのです。

本審査落ちが今後の審査に影響するケース

住宅ローン本審査に落ちた場合、その情報が6ヶ月間記録されるため、短期間に複数の金融機関へ申し込むと、審査に通りにくくなる可能性があります。特に以下の点に注意しましょう。

1. 短期間で複数回申し込むと「申し込みブラック」に

短期間に複数のローン審査を申し込むと、「この人は資金繰りに困っているのでは?」と判断され、審査に通りにくくなることがあります。これを俗に「申し込みブラック」と呼びます。

2. 過去の信用情報に問題があると審査が厳しくなる

審査落ちの原因が、過去の滞納や延滞履歴(いわゆる「ブラックリスト入り」)にある場合、記録が5〜10年残ることがあるため、しばらく住宅ローンの審査が通らないこともあります。

再審査を受けるベストなタイミングは?

本審査に落ちた場合、以下の対策をとることで、再審査の成功率を高めることができます。

1. 6ヶ月待ってから再申請

前述の通り、信用情報機関の「申し込み情報」は6ヶ月間保存されます。そのため、半年待ってから再度審査を申し込むのがベストです。

2. 審査落ちの原因を確認する

金融機関に問い合わせると、審査落ちの理由を教えてもらえる場合があります。以下のようなポイントを確認しましょう。

  • 年収に対して借入額が多すぎた
  • クレジットカードの支払い遅延があった
  • 勤務年数が短かった
  • 他の借入(車のローンなど)が多かった

3. 信用情報を確認する

CICやJICC、KSCで自分の信用情報を開示し、過去のローン履歴や滞納の有無をチェックすることも有効です。

4. 借入額を見直す

住宅ローンの借入額が年収に対して高すぎると、審査が通りにくくなります。自己資金(頭金)を増やす、借入額を下げるなどの工夫を検討しましょう。

まとめ

住宅ローンの本審査に落ちた場合、信用情報機関には「申し込み情報」として6ヶ月間記録されます。その間に複数のローンに申し込むと審査が厳しくなるため、半年間待ってから再審査を受けるのがベストです。

また、審査落ちの原因を分析し、信用情報の改善や借入額の見直しを行うことで、再審査の成功率を高めることができます。住宅ローンをスムーズに通すために、慎重に準備を進めましょう。

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