新築の注文住宅を建てる際にかかる税金の一つに不動産取得税があります。不動産取得税は、土地や建物を取得した際に課される税金で、購入金額や固定資産税評価額によって変動します。
本記事では、土地1,300万円・建物2,400万円の新築注文住宅を建てる場合に、不動産取得税がいくらかかるのかを詳しく解説していきます。
1. 不動産取得税とは?
不動産取得税は、土地や建物を取得した際に都道府県が課税する税金です。以下のポイントが特徴となります。
- 不動産を購入、建築、贈与などで取得した場合に発生
- 一度だけ支払う税金
- 軽減措置が適用されるケースあり
2. 不動産取得税の計算方法
不動産取得税の計算式は以下の通りです。
不動産取得税 = (固定資産税評価額 × 税率)− 軽減額
2-1. 固定資産税評価額とは?
不動産取得税は、購入価格ではなく固定資産税評価額を基準に計算されます。一般的に、固定資産税評価額は購入価格の70%程度になることが多いです。
2-2. 税率について
不動産取得税の税率は以下の通りです。
対象 | 税率 |
---|---|
土地 | 3% |
住宅(建物) | 3% |
3. 具体的な税額の計算例
今回のケース(土地1,300万円・建物2,400万円の新築注文住宅)に当てはめて計算してみましょう。
3-1. 土地の不動産取得税
固定資産税評価額を購入価格の70%と仮定すると、
土地の評価額 = 1,300万円 × 70% = 910万円
不動産取得税の計算。
910万円 × 3% = 27.3万円
さらに、土地には軽減措置があります。
- 住宅用地の特例:評価額 × 1/2
- 税額控除:45,000円
適用後の評価額。
(910万円 × 1/2) × 3% = 13.65万円
税額控除(45,000円)を引くと、
土地の不動産取得税:9.15万円
3-2. 建物の不動産取得税
建物の評価額 = 2,400万円 × 70% = 1,680万円
不動産取得税の計算。
1,680万円 × 3% = 50.4万円
さらに、新築住宅の場合、軽減措置として「1,200万円の控除」が適用されます。
(1,680万円 − 1,200万円) × 3% = 14.4万円
建物の不動産取得税:14.4万円
4. 合計の不動産取得税
以上を合計すると、
土地:9.15万円 + 建物:14.4万円 = 23.55万円
したがって、このケースでの不動産取得税は約23.55万円となります。
5. まとめ
不動産取得税は、土地・建物の固定資産税評価額に応じて計算されますが、新築住宅には軽減措置が適用されるため、最終的な税額は大きく減額されます。
今回のケースでは、土地1,300万円・建物2,400万円の注文住宅の場合、約23.55万円の不動産取得税が発生することがわかりました。
不動産取得税の軽減措置は自治体によって異なる場合があるため、詳細についてはお住まいの都道府県の税務課に確認することをおすすめします。
コメント