コンクリートにドリルで穴を開けた際に発生する削りカス(屑粉)。この粉を活用して、開けた穴を埋めることはできるのでしょうか?適切な硬化剤を使えば、ある程度の補修は可能です。しかし、強度や耐久性を考えると、専用の補修材を使う方が理想的です。本記事では、削りカスを活用した穴埋め方法や適切な代替手段について詳しく解説します。
コンクリートの削りカスは穴埋めに使えるのか?
結論から言うと、削りカスだけでは強度不足であるため、適切な硬化剤と混ぜる必要があります。粉だけを押し込むだけでは、時間が経つとボロボロと崩れやすくなります。
削りカスを活用して穴を塞ぐ方法
削りカスを補修材として使う場合、以下の方法が考えられます。
① 木工用ボンドやPVA系接着剤と混ぜる
小さな穴(直径5mm以下)なら、木工用ボンドやPVA系接着剤と削りカスを混ぜて埋めることが可能です。
手順:
- 削りカスを細かく粉状にする
- 木工用ボンドと混ぜてペースト状にする
- 穴に押し込んで乾燥させる(24時間以上)
メリット: すぐに手に入る材料で手軽に穴を埋められる
デメリット: 強度が低く、耐水性がほぼない
② エポキシ樹脂と混ぜる
強度を求める場合は、エポキシ樹脂と削りカスを混ぜて使用すると、固まった後の強度が高くなります。
手順:
- 削りカスをできるだけ細かくする
- エポキシ樹脂と混ぜ、粘土状になるまでこねる
- 穴に詰め込み、完全に硬化するまで(24〜48時間)放置する
メリット: 耐久性が高く、乾燥後は固くなる
デメリット: エポキシ樹脂は乾燥に時間がかかる
③ セメント系補修材と混ぜる
よりコンクリートに近い補修をするなら、セメント系の補修材と削りカスを混ぜる方法が適しています。
手順:
- 市販のインスタントセメントやモルタルと削りカスを1:1の割合で混ぜる
- 水を少しずつ加えてペースト状にする
- 穴に押し込み、表面をならして固める
- 完全硬化するまで24時間放置
メリット: コンクリートと似た質感で仕上がる
デメリット: 作業時間が長くなる
削りカス以外で穴を埋めるおすすめの方法
削りカスを活用するよりも、手軽で耐久性が高い代替手段もあります。
① 市販のコンクリート補修材を使う
最も手軽なのは、市販の「コンクリート補修用パテ」を使用することです。セメントや樹脂が含まれており、硬化後はコンクリートのような仕上がりになります。
おすすめ商品例。
- 「アサヒペン コンクリート補修材」 – 小さな穴埋めに最適
- 「セメダイン セメント補修材」 – 乾燥が早く作業しやすい
② 石膏(プラスター)を活用する
小さな穴であれば、石膏(プラスター)を使って埋める方法もあります。
手順:
- 石膏と水を混ぜてペースト状にする
- 穴に流し込み、乾燥させる
メリット: すぐに固まり、作業が簡単
デメリット: 強度が低く、大きな穴には不向き
まとめ:削りカスを活用する場合は硬化剤と組み合わせる
コンクリートの削りカスを穴埋めに使用することは可能ですが、適切な硬化剤と組み合わせることが必須です。
- 手軽に埋めるなら「木工用ボンド」や「PVA系接着剤」と混ぜる
- 強度を求めるなら「エポキシ樹脂」と混ぜる
- コンクリートと馴染ませるなら「セメント補修材」と組み合わせる
- より簡単な方法なら、市販の補修材や石膏を活用
補修する穴の大きさや用途に応じて、適切な方法を選びましょう。
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