マンションを売却する際、内装の状態が悪いと「リフォームをしてから売るべきか」「現状のままで売るべきか」悩むことが多いでしょう。特に、多頭飼育による傷みやヤニ汚れ、匂いの問題があると、売却価格や買い手の見つかりやすさに影響を与えます。
本記事では、老朽化したマンションを売却する際の選択肢と、高く売るための戦略について解説します。
① リフォームをして売るべきか、現状のまま売るべきか?
まず、マンションを売る際に「リフォームして売る」か「現状のままで売る」かを選ぶ必要があります。
1. リフォームして売る場合のメリット・デメリット
メリット:
- 内装が綺麗になることで、買い手がつきやすくなる
- リフォーム後の市場価格で売却できる可能性がある
- 築年数が比較的新しければ、リフォーム後の売却益が残る可能性も
デメリット:
- リフォーム費用の負担が大きい
- リフォームの内容によっては売却価格と費用が見合わない場合がある
- リフォーム期間中は売却活動ができない
2. 現状のまま売る場合のメリット・デメリット
メリット:
- リフォーム費用をかけずにすぐ売却活動ができる
- 買い手がリノベーション目的で購入するケースもある
- 不動産業者が「買取」として買い取る場合もある
デメリット:
- 市場価格よりも安くなる傾向がある
- 内覧時にマイナスイメージを持たれやすい
- 買い手がリフォームの手間を考え、購入を躊躇する可能性がある
② リフォーム費用の目安と投資回収の可能性
リフォームする場合、どれくらいの費用がかかるのかを把握することが重要です。
リフォーム箇所 | 費用の目安 |
---|---|
フローリングの張替え | 約50〜100万円(3LDK全体) |
クロス(壁紙)の張替え | 約20〜50万円 |
ペットの臭いやタバコのヤニ除去 | 約10〜30万円(消臭施工・特殊清掃含む) |
窓ガラスの交換 | 約5〜15万円 |
キッチン・浴室・トイレの部分リフォーム | 約50〜150万円 |
フルリフォームすると300万円以上かかることもありますが、部分的なリフォームで買い手の印象を大きく改善できるケースもあります。
③ 「買取」or「仲介」での売却、どちらが得か?
マンションを売却する際には、不動産会社に仲介してもらう方法と、不動産会社に直接買取してもらう方法の2つがあります。
1. 仲介での売却
メリット:
- 市場価格で売れる可能性がある
- 立地が良ければ、多少状態が悪くても買い手がつく可能性が高い
デメリット:
- 売却までに時間がかかる
- 内覧対応が必要
2. 買取での売却
メリット:
- すぐに現金化できる
- リフォーム不要でそのまま売却可能
デメリット:
- 市場価格よりも売却価格が低くなる
④ 具体的な売却戦略
売却を成功させるためのポイントを押さえましょう。
1. 売却前の準備
- ハウスクリーニングを実施し、第一印象を良くする
- 修繕すべき箇所を選定し、最低限のリフォームを行う
- ペット臭やタバコのヤニの除去に力を入れる
2. 不動産会社の選定
- マンション売却に強い不動産会社を選ぶ
- 買取業者と仲介業者の両方に相談し、相場を比較する
- 複数の業者から査定を取り、最適な売却方法を決める
3. 売り出し価格の設定
- 周辺のマンションの売却相場を調べる
- リフォーム費用を踏まえ、回収可能な範囲で価格を設定する
- 早期売却を希望するなら、やや低めの価格設定を検討する
まとめ
老朽化したマンションを売却する際は、「リフォームしてから売る」or「現状のまま売る」の選択が重要です。
- 最低限のリフォームを行い、売却価格を上げる戦略も有効
- 早期売却を優先するなら買取も視野に入れる
- 売却前にハウスクリーニングや消臭対策を実施すると買い手がつきやすい
状況に応じた最適な売却方法を選び、できるだけ高値での売却を目指しましょう。
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