新しくマンションに引っ越した際、インターネット回線の契約を申し込んだところ「別の回線契約がされているため申し込めない」と言われるケースがあります。前の住人が解約済みでも、このような状況が発生することがあります。本記事では、その原因と解決方法について詳しく解説します。
「別回線がある」と言われる原因
回線業者が「別の回線契約があるため契約できない」と言う場合、いくつかの原因が考えられます。
① 前の契約者の回線設備が撤去されていない
前の住人が解約手続きを行っていたとしても、実際に物理的な回線設備(ONUや光回線終端装置)が撤去されていないと、新しい回線契約を進めることができないことがあります。
例えば、NTTのフレッツ光や光コラボの回線では、回線設備が残ったままだと、新規契約ができない仕組みになっています。
② マンション全体で特定の回線が契約されている
マンションによっては、特定のプロバイダと契約していることがあります。この場合、入居者個別の申し込みができず、マンション側が提供する回線を利用する必要があります。
特に、光回線がマンションの共有設備として導入されている場合、住戸ごとの回線契約が制限されることがあります。
③ 以前の契約者が「休止扱い」になっている
回線契約には「解約」以外に「休止」という状態があります。休止状態の場合、契約自体は停止されているものの、回線設備がそのまま残っており、新しい契約者が申し込もうとすると「既存の回線がある」と判断されてしまいます。
この場合、以前の契約者が完全に解約手続きを完了し、設備の撤去手続きを行わない限り、新しい契約を進めることが難しくなります。
④ 物件の管理会社やオーナーが独自の回線を契約している
マンションによっては、管理会社やオーナーがインターネット回線を契約している場合があります。この場合、個別の契約は認められず、管理会社の提供するインターネットサービスを利用することになります。
解決方法と対策
「別の回線があるため契約できない」と言われた場合、以下の手順で対応を進めると解決の糸口が見えてきます。
① 申し込んだ回線業者に詳細を確認する
回線業者に対し、具体的にどの回線が契約されているのかを確認しましょう。以下の点を尋ねてみてください。
- 既存の回線契約が本当に解約済みか?
- 物理的な回線設備(ONUや光ファイバーケーブル)は撤去されているか?
- マンション自体に特定のプロバイダ契約があるのか?
② NTTまたはマンションの管理会社に問い合わせる
もし回線業者側で詳細が分からない場合、NTTやマンションの管理会社に直接問い合わせることも有効です。
- NTTフレッツ光の場合は、NTT東日本またはNTT西日本のサポートに問い合わせる
- 管理会社に、マンション全体の回線契約の有無を確認する
③ 回線設備の撤去手続きを行う
もし既存の回線設備が残っている場合、撤去手続きを行う必要があります。以前の契約者が手続きを行っていないと、次の契約者がスムーズに申し込めないことがあるため、状況に応じて撤去依頼をすることが重要です。
④ 別の回線業者を検討する
もし現在の回線業者で解決しない場合、別の回線業者(NURO光やauひかり、マンション独自の回線など)を検討するのも一つの方法です。
⑤ 一時的なインターネット環境を整える
回線の手続きが長引く場合は、一時的に以下の方法でインターネット環境を確保するのも良いでしょう。
- モバイルWi-Fi(ポケットWi-Fi)をレンタルする
- スマホのテザリング機能を活用する
- 近隣のWi-Fiスポットを利用する
まとめ
マンションで「別回線があるため契約できない」と言われた場合、以下のような原因が考えられます。
- 前の住人の回線設備が撤去されていない
- マンション全体で特定の回線が契約されている
- 以前の契約者が「休止扱い」になっている
- 管理会社やオーナーが独自の回線を契約している
解決策としては、回線業者やNTTに詳細を確認し、必要に応じて回線の撤去手続きを進めることが重要です。場合によっては、別の回線業者を検討することも有効な手段となります。
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