結婚などにより姓が変わった場合、不動産の登記上の氏名を変更するための手続きが必要になります。特に、土地や建物が共有名義の場合、どのように登記申請をすればよいのか疑問に思う方も多いでしょう。
不動産登記における改姓手続きとは?
改姓に伴う登記の変更は「登記名義人表示変更登記」と呼ばれます。これは、登記上の名義人の氏名が変更された際に、最新の情報に更新するための手続きです。
この手続きを行わないと、将来的に不動産を売却したり相続したりする際に手続きが複雑になる可能性があるため、早めの対応が推奨されます。
共有名義の場合の登記申請のポイント
土地・建物が母親と1/2ずつの共有名義になっている場合でも、改姓の登記申請では改姓した名義人(あなた)に関する変更のみを申請すれば問題ありません。
1. 申請書に記載する氏名
登記申請書には、変更する氏名(改姓後の新しい氏名)のみを記載し、共有者(母親)の氏名を記載する必要はありません。
2. 持分についての記載
改姓手続きにおいて、所有持分(1/2)を特に記載する必要はありません。登記記録上、あなたの持分がすでに明記されているためです。
3. 申請時に必要な書類
- 登記申請書(法務局のフォーマットを使用)
- 戸籍謄本(改姓を証明するもの)
- 登記識別情報(権利証)(変更する名義人が本人であることを証明)
- 住民票(現在の住所が確認できるもの)
- 登録免許税(1000円程度、法務局で確認)
登記申請の流れ
登記申請は法務局で行います。以下の流れに沿って進めましょう。
1. 書類の準備
必要な書類を事前に準備し、内容に不備がないか確認します。
2. 法務局へ提出
対象となる不動産を管轄する法務局に書類を提出します。郵送でも手続き可能ですが、窓口で提出するとその場で確認を受けられます。
3. 受理後の確認
法務局で登記の変更が受理されたら、登記簿を確認し、変更が反映されているかチェックしましょう。
まとめ
改姓による登記変更は、共有名義の不動産であっても、改姓した本人の情報のみを変更する形で申請すれば問題ありません。
スムーズに手続きを進めるために、事前に必要な書類を準備し、管轄の法務局で確認してから申請すると安心です。
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