レンジフードから冷たい風が出てくると、キッチンが寒くなり不快に感じることがあります。この現象は、主に外気の逆流や換気システムの仕組みによるものです。本記事では、レンジフードからの冷風の原因とその対策について詳しく解説し、DIYでできる方法も紹介します。
1. レンジフードから冷たい風が出る原因
レンジフードから外気が入り込む主な原因は以下の通りです。
- 逆風防止ダンパーの故障や汚れ:ダンパーが正常に動作せず、外気が逆流する
- 24時間換気システムとの連動:24時間換気の影響で空気の流れが変わる
- 室内の気圧の変化:気密性の高い住宅では、室内の気圧が低くなり外気が吸い込まれやすい
- 換気ダクトの設計不良:ダクトの形状や設置場所によって空気が流れやすくなる
2. 冷風を防ぐための対策
冷たい風の逆流を防ぐために、いくつかの方法を試すことができます。
◆ 逆風防止ダンパーの点検・交換
レンジフードには通常、逆風防止ダンパーが設置されています。このダンパーが故障していると、外気が逆流しやすくなります。
- 整流板を外して、ダンパーの開閉を確認
- 汚れや油で固着している場合は清掃する
- ダンパーが劣化している場合は交換を検討
市販の逆風防止ダンパーはホームセンターやオンラインショップで購入可能です。
◆ 24時間換気の調整
24時間換気が原因で逆流が発生している場合、次の方法を試してみましょう。
- 換気システムの風量設定を変更する
- レンジフードを「弱」運転のままにする(完全に停止すると逆流しやすい)
換気システムの設定変更は、取扱説明書を確認するか、メーカーに問い合わせるのも一つの手です。
◆ ダクトの隙間を塞ぐ
レンジフードの排気ダクトと壁の間に隙間がある場合、冷気が入り込む可能性があります。
- 排気口周辺の隙間をシーリング材で埋める
- ダクトの接合部に断熱材を巻く
特に築浅のマンションでは、施工時に隙間が生じていることがあるため、確認してみましょう。
◆ DIYでできる防寒対策
すぐにできるDIY対策として、以下の方法が有効です。
- マグネット式の排気口カバーを取り付ける
- 換気扇フィルターを2重にして冷気の侵入を和らげる
- レンジフードの前にビニールカーテンを設置する(仮設の防寒対策)
3. まとめ
レンジフードからの冷たい風は、逆風防止ダンパーの不具合や換気システムの影響で発生します。
対策として、以下の方法を試してみましょう。
- 逆風防止ダンパーを点検・交換する
- 24時間換気の設定を調整する
- 排気ダクトの隙間を塞ぐ
- マグネット式カバーやフィルターで防寒対策
レンジフードの冷風問題は、適切な対策を行えば改善できます。
DIYでも対応可能な方法が多いため、まずは簡単な方法から試してみてください。
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