近年、格安SIMのキャッシュバックを利用した副業が話題になっています。契約を複数行い、キャッシュバックを受け取った後に解約するという手法ですが、これには多くのリスクが伴います。
本記事では、格安SIMのキャッシュバック副業の仕組みとリスク、信用情報への影響、住宅ローン審査に与える可能性のある悪影響について詳しく解説します。
格安SIMのキャッシュバック副業とは?
この手法は、格安SIMの契約時に提供されるキャッシュバックを目的として、複数のSIMを契約し、一定期間使用後に解約するというものです。
仕組み
- 格安SIMの契約時にキャッシュバックキャンペーンを利用する
- 半年〜1年の最低利用期間を経過後に解約
- キャッシュバックを得る
一見すると「お金を稼げる副業」のように思えますが、実際には多くのリスクがあります。
この手法に潜むリスク
① 信用情報(クレジットスコア)に悪影響を与える
短期間での複数回線契約・解約を繰り返すと、信用情報機関に記録が残ります。これは「携帯ブラック」とも呼ばれ、次のような影響を及ぼす可能性があります。
- 携帯電話の契約ができなくなる
- クレジットカードの審査に通りにくくなる
- 住宅ローンや自動車ローンの審査が厳しくなる
② 携帯会社からの契約拒否やブラックリスト入り
一部の通信会社では、短期間で契約・解約を繰り返す行為を規約違反と見なし、新規契約を拒否することがあります。また、ブラックリストに登録されると、その会社だけでなく、他の通信会社の契約も難しくなる可能性があります。
③ 名義貸しや家族を巻き込む危険性
キャッシュバック目的で複数の契約を行う際、家族の名義や身分証を利用するケースがあります。しかし、名義貸しは非常に危険です。
- 契約者本人が支払い義務を負う
- トラブルが発生した場合、責任問題に発展する
- 家族の信用情報にも悪影響を与える
特に、住宅ローンやクレジットカードの申請時に問題が生じる可能性があります。
④ 違法性の可能性
格安SIMの契約は、利用を前提としたものです。最初から解約を前提として契約する行為は、通信会社によっては契約違反とみなされることがあります。また、悪質な業者を通じて行われる場合、詐欺や不正利用と見なされる可能性もあります。
住宅ローン審査への影響
住宅ローンの審査では、信用情報の確認が行われます。格安SIMの契約・解約を頻繁に繰り返していると、金融機関から以下のように判断されることがあります。
- 短期間で多くの契約・解約がある → 支払い能力に不安がある
- 携帯ブラックの履歴がある → 信用リスクが高い
- ローンを組んだ際に支払いが滞る可能性がある
その結果、住宅ローンの審査に落ちる可能性が高くなります。
まとめ:格安SIMのキャッシュバック副業はおすすめできない
格安SIMのキャッシュバックを目的とした副業は、短期的にお金を得ることはできるかもしれませんが、信用情報に悪影響を及ぼし、長期的に大きなリスクを伴う行為です。
- 頻繁な契約・解約は信用情報に傷をつける
- 携帯会社からブラックリストに登録される可能性がある
- 住宅ローンやクレジットカードの審査に悪影響を与える
- 家族の名義を利用すると、トラブルや責任問題に発展する
将来的なリスクを考えると、短期的なキャッシュバック目的での契約は避けるのが賢明です。副業を検討する際は、リスクの少ない方法を選ぶようにしましょう。
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