注文住宅を計画する際、トイレの照明に「パナソニックのかってにスイッチ」を採用したいと考える方は多いでしょう。自動で点灯・消灯する機能が便利で、省エネにも貢献します。しかし、引っ掛けシーリングの照明に対応できるのか疑問に思うこともあるかもしれません。本記事では、かってにスイッチと引っ掛けシーリングの適合性について詳しく解説します。
1. かってにスイッチとは?
パナソニックの「かってにスイッチ」は、人感センサーを搭載した照明スイッチで、人の動きを感知して自動的に点灯・消灯を行います。主な特長として、
- 手動でスイッチを押す必要がなく、利便性が高い
- 消し忘れを防ぎ、省エネ効果が期待できる
- 住宅のさまざまな場所で活用可能
特にトイレや玄関など、頻繁にオンオフの切り替えが必要な場所での使用が推奨されています。
2. 引っ掛けシーリングとは?
引っ掛けシーリングは、天井に取り付けられる照明器具用のソケットです。照明器具を簡単に取り付け・交換できるというメリットがあり、一般家庭の天井照明によく使われています。
引っ掛けシーリングの種類には以下のようなものがあります。
- 角型引っ掛けシーリング
- 丸型引っ掛けシーリング
- フル引っ掛けシーリング
基本的に、どのタイプの引っ掛けシーリングも直接スイッチとは接続せず、コンセントのように照明器具を取り付ける仕組みです。
3. かってにスイッチと引っ掛けシーリングは組み合わせられるのか?
ハウスメーカーの担当者から「かってにスイッチは引っ掛けシーリングに対応していない」と言われた理由には、以下のような背景が考えられます。
- かってにスイッチは直接配線方式を前提としている
- 引っ掛けシーリングは壁スイッチを介さないことが多い
- 通常、センサー付きスイッチは照明のスイッチ配線に組み込む必要がある
つまり、かってにスイッチは照明器具自体ではなく、壁のスイッチ部分に設置するものであり、天井の引っ掛けシーリングとは基本的に接続しない設計になっています。そのため、通常の引っ掛けシーリングの配線では「かってにスイッチ」を正しく機能させることができません。
4. どうすれば引っ掛けシーリングでかってにスイッチを使えるのか?
もし、引っ掛けシーリングに接続する照明器具を「かってにスイッチ」で制御したい場合、以下の方法が考えられます。
① 壁スイッチ部分に「かってにスイッチ」を設置する
かってにスイッチは、既存のスイッチと置き換える形で設置できます。この場合、配線は壁スイッチを経由するため、天井の引っ掛けシーリングにも対応可能になります。
② センサー付きのシーリングライトを使用する
もし「かってにスイッチ」にこだわらず、同じ機能を持つ製品を探すのであれば、センサー付きのシーリングライトを導入するのも一つの方法です。パナソニックやアイリスオーヤマなど、多くのメーカーから販売されています。
③ スマートスイッチを導入する
Wi-Fiやスマートリモコンと連携できるスマートスイッチを導入すれば、スマホや音声アシスタントで照明を制御することが可能になります。引っ掛けシーリングの照明でもスマート制御が可能になります。
まとめ
「パナソニックのかってにスイッチ」は便利な自動点灯スイッチですが、引っ掛けシーリングとは直接組み合わせられないことが多いです。解決策として、
- 壁スイッチ部分に「かってにスイッチ」を設置する
- センサー付きのシーリングライトを選ぶ
- スマートスイッチを活用する
といった方法を検討するとよいでしょう。施工時には必ずハウスメーカーや電気工事業者に相談し、安全な方法で設置することをおすすめします。
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