住宅ローンを選ぶ際、金利の低さと保障内容のバランスをどう取るかは重要なポイントです。特に、団体信用生命保険(団信)の保障範囲や、手数料の違いは長期的な返済計画に大きく影響します。
今回は、金利・手数料・団信内容の違いを比較しながら、住宅ローンの選び方を解説します。
住宅ローンの比較ポイント
住宅ローンを比較する際、特に注目すべきポイントは以下の4つです。
- 金利の違い(長期的な総支払額への影響)
- 初期費用の違い(手数料・保険料など)
- 団信(保障内容)の違い(万が一のリスクに対応できるか)
- 総支払額のシミュレーション(どちらが最終的にお得か)
これらを考慮しながら、各プランのメリット・デメリットを比較していきましょう。
金利と手数料の比較
まず、2つのローンプランの金利と初期費用を比較してみます。
プラン | 金利 | 手数料 | 保険料 |
---|---|---|---|
① | 0.45%(団信0.1%込み) | 2.2%(約60万円) | 団信(一般・がん・就労不能) |
② | 0.525%(団信0.08%込み) | 55,000円 | 団信(一般・がん・三大疾病・就労不能) |
金利面では①のほうが低いですが、手数料は②のほうが安く抑えられます。ここで重要なのは、金利の差が総返済額にどのように影響するかです。
金利による総返済額の違い
金利が違うと、ローン総額にどの程度の差が出るのかを試算してみましょう。
試算条件
- 借入額:2,700万円
- 返済期間:35年
- 元利均等返済
総返済額の比較
プラン | 毎月の返済額 | 総返済額 |
---|---|---|
①(0.45%) | 約71,200円 | 約2,984万円 |
②(0.525%) | 約72,400円 | 約3,044万円 |
①の方が、総返済額が約60万円安くなる計算になります。
団信(団体信用生命保険)の違い
団信は、ローン契約者に万が一のことがあった場合に残債をゼロにできる重要な保険です。
①の保障内容
- 一般団信(死亡・高度障害)
- がん保障(特定のがんに罹患すると残債がゼロ)
- 就労不能保障(一定期間働けない場合の補償)
②の保障内容
- 一般団信(死亡・高度障害)
- がん保障(特定のがんに罹患すると残債がゼロ)
- 三大疾病保障(がん・脳卒中・急性心筋梗塞)
- 就労不能保障
②には三大疾病保障が含まれており、がん以外の病気(脳卒中・心筋梗塞)でも残債をゼロにできる点が大きな違いです。
どちらを選ぶべきか?
どちらの住宅ローンを選ぶべきかは、以下の視点で考えるとよいでしょう。
①を選ぶべき人
- 長期的な総支払額を抑えたい
- 初期費用(手数料)が多少高くても問題ない
- 三大疾病の保障をそれほど重要視しない
②を選ぶべき人
- 初期費用を安く抑えたい
- 三大疾病のリスクを手厚くカバーしたい
- 将来の医療費負担が心配
最終的な判断は、家計状況・健康リスク・将来の計画を総合的に考慮して決めるのがベストです。
まとめ:金利と保障内容のバランスを考えよう
住宅ローンの選び方は、金利・初期費用・団信のバランスを考慮することが重要です。
選び方のポイント:
- 金利の低い①は長期的に支払い総額が安くなる
- ②は初期費用が安く、三大疾病保障が手厚い
- 将来の健康リスクを考えるなら②の方が安心
- 長期的な支払額を抑えたいなら①が有利
どちらのローンが最適かは、ライフスタイルやリスク管理の考え方によって異なります。しっかり比較し、自分に合ったローンを選びましょう。
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