家を建てる際に、「ガレージの面積は家の坪数に含まれるのか?」と疑問に思う方は多いでしょう。特に、延床面積や建築面積にどのように計上されるのかによって、固定資産税や建築確認申請にも影響を与えるため、正しい知識を持っておくことが大切です。
本記事では、ガレージの面積が家の坪数に含まれるのかどうか、そしてどのような条件で計上されるのかを詳しく解説します。
坪数とは?建築面積と延床面積の違い
「坪数」と言っても、建築面積と延床面積のどちらを指しているかによって、ガレージが含まれるかどうかが変わります。
◆ 建築面積とは?
建築面積とは、建物を真上から見たときの外壁で囲まれた部分の合計面積を指します。一般的に、以下のような部分が建築面積に含まれます。
- 建物の1階の床面積
- 壁や柱で囲まれた部分
- 屋根があるカーポートやビルトインガレージ(※条件あり)
つまり、屋根があり、建物と一体化したビルトインガレージは建築面積に含まれます。
◆ 延床面積とは?
延床面積とは、建物の各階の床面積の合計を指します。
- 1階+2階+3階…の合計面積
- 室内空間として利用できる部分のみ計上
- 吹き抜けやベランダは基本的に含まれない
ここで重要なのは、ビルトインガレージが延床面積に含まれるかどうかは「床」としてカウントできるかどうか」で決まるという点です。
ガレージが坪数に含まれる条件
ガレージが建築面積や延床面積に含まれるかどうかは、以下の条件によって変わります。
1. ビルトインガレージの場合
建築面積:含まれる
屋根があり、建物の一部として設計されているため、建築面積にカウントされます。
延床面積:条件付きで含まれる
以下の条件を満たす場合、延床面積に含まれます。
- 床がコンクリートや木製など、明確に「床」として機能する
- 三方を壁に囲まれている
- シャッターやドアがあり、屋内空間として扱われる
逆に、開放的な作りで壁がない場合、延床面積には含まれません。
2. 屋根付きのカーポートの場合
カーポートとは、独立した屋根付きの駐車スペースのことです。
- 建築面積:屋根がある場合は含まれる
- 延床面積:含まれない
つまり、カーポートの面積は建築面積には影響するが、延床面積には関係ないということになります。
3. 屋根なしの青空駐車場
建物と一体化していない青空駐車場は、建築面積・延床面積ともにカウントされません。
坪数にガレージが含まれる場合の影響
ガレージが坪数に含まれるかどうかは、建築コストや税金、建ぺい率・容積率にも影響を与えます。
◆ 固定資産税が変わる
ガレージが延床面積に含まれる場合、建物の評価額が上がるため、固定資産税が増える可能性があります。
◆ 建ぺい率・容積率に影響
建築基準法では、土地の大きさに対する建物の面積制限(建ぺい率・容積率)が定められています。ガレージが延床面積に含まれる場合、容積率の制限を超えないよう注意が必要です。
まとめ
「ガレージが家の坪数に含まれるのか?」という疑問について、以下のポイントを押さえておきましょう。
- ビルトインガレージは建築面積に含まれる
- 延床面積に含まれるかは、壁の有無や床の仕様による
- 屋根付きカーポートは建築面積に含まれるが、延床面積には含まれない
- 屋根なしの駐車場は坪数に含まれない
- 固定資産税や建ぺい率・容積率への影響も考慮が必要
坪数の考え方によって、税金や建築プランが変わるため、詳細はハウスメーカーや不動産会社に確認することをおすすめします。
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