住宅購入を検討する際、中古住宅も選択肢に入れると、より条件に合う物件が見つかることがあります。しかし、中古住宅の中には「居住中」の状態で売りに出されているものもあり、「なぜ居住中のまま売却するのか?」「内見はどうやるのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。
本記事では、居住中の中古住宅が売りに出される理由や、内見の流れ、購入時のポイントを詳しく解説します。
居住中の中古住宅が売りに出される理由
中古住宅が売りに出されるとき、すでに空き家になっているケースもありますが、売主がまだ住んでいる場合もあります。居住中のまま売却する理由として、以下のようなものが考えられます。
1. 次の住まいが決まっていない
売主が新居への引っ越しを予定しているが、まだ確定していない場合、先に売却を進めてから引っ越すケースがあります。
2. 売却と並行して生活する必要がある
仕事や家庭の事情で、住みながら売却活動を進める必要があることもあります。特に、転勤やライフスタイルの変化で売却を考えている場合、引っ越しのタイミングが重要になります。
3. 売却後に引っ越し費用を確保したい
住宅ローンが残っている場合、売却資金を新居購入や引っ越し費用に充てることが必要になります。売却が完了してから新しい住まいに移るため、しばらく住み続けることがあります。
4. 投資物件として売却
不動産投資をしているオーナーが、賃貸中の物件を売りに出すケースもあります。この場合、購入後も現入居者が住み続けることになるため、投資目的の買主向けに販売されることが一般的です。
居住中の中古住宅の内見はどうやるのか?
居住中の中古住宅を購入する場合、内見の方法が空き家とは異なります。一般的な流れを見ていきましょう。
1. 事前予約が必須
居住中の物件は、売主が生活しているため、事前に不動産会社を通じて予約する必要があります。売主の都合に合わせて内見日が決まることが多いため、希望日に見学できないこともあります。
2. 内見時間が限られる
空き家と違い、内見の時間は限られるのが一般的です。長時間の滞在は難しく、1回の内見で確認できる内容を整理しておくとスムーズに進められます。
3. 売主が同席することもある
売主が自宅にいる状態で内見を行う場合、直接質問ができるメリットがありますが、売主の意見が強く出る可能性もあります。不動産会社に事前に質問リストを伝えておくと、スムーズに確認が進みます。
4. 家具や荷物の影響で見えない部分がある
居住中の物件では、家具や荷物があるため、壁の傷や床の状態を完全に確認できないことがあります。見えない部分については、不動産会社を通じて後日確認するのが良いでしょう。
居住中の中古住宅を購入する際の注意点
居住中の中古住宅を購入する場合、以下の点に注意することで後悔を防げます。
1. 退去時期を明確にする
売主が住みながら売却している場合、いつ退去するのかを契約前に確認することが重要です。「売却が決まったら退去する」というケースでは、引き渡しが遅れる可能性もあるため、契約時に詳細を決めておきましょう。
2. 設備の状態をチェック
設備の劣化具合や、修理が必要な箇所を確認しましょう。特に以下の点は見落としやすいため、チェックが必要です。
- 給湯器やエアコンの動作確認
- 水回り(キッチン・風呂・トイレ)の状態
- 屋根や外壁の劣化
3. 売主の売却意図を確認
「本当に売却するつもりがあるのか?」と疑問に思う場合は、不動産会社を通じて売主の売却理由を確認してもらいましょう。売却意欲が低い場合、契約が進みにくいことがあります。
まとめ
居住中の中古住宅を購入する際には、通常の空き家とは異なる点が多く、慎重な対応が求められます。
居住中の物件が売りに出る理由:
- 売主が新居に移る準備中
- 売却と生活を並行させている
- 売却資金を新居購入に充てるため
- 投資物件としての売却
内見時のポイント:
- 事前予約が必須
- 内見時間が限られる
- 売主が同席する可能性あり
- 家具があるため見えない部分がある
購入時の注意点:
- 退去時期を明確にする
- 設備の状態をチェック
- 売主の売却意欲を確認
中古住宅の購入は、新築とは違いさまざまな条件がありますが、慎重に進めれば希望に合った物件を手に入れることができます。気になる物件があれば、早めに不動産会社に相談し、内見を申し込んでみましょう。
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