新築マンションに引越して間もないのに、夜中に急に引き戸が固くなったと感じることは、意外と多くの人が経験する現象です。特に冬場に発生しやすいこの問題について、原因や修理方法を詳しく解説します。
引き戸が急に固くなる原因とは?
引き戸の動きが急に重くなったり固くなったりする主な原因として、以下の点が考えられます。
1. 気温の変化による影響
気温が低下すると、木材や金属などの建材が膨張・収縮することがあります。特に新築マンションでは、まだ建物が完全に馴染んでおらず、気温変化の影響を受けやすい状態です。
室温が低いと、以下のような影響が考えられます。
- レールや戸枠が収縮し、戸が引っかかる
- 引き戸の戸車や金属部品の動きが鈍くなる
- 湿度の変化によって木材がわずかに膨張する
2. レールや戸車の異常
レールにゴミやホコリが溜まっていたり、戸車の動きが悪くなっていると、引き戸がスムーズに動かなくなります。特にマンションの引き戸は、静音性を高めるためにレールが小さめのものが多く、影響を受けやすいです。
3. 建付けの問題(施工ミスの可能性)
新築の場合、建物の微妙な歪みや施工時の誤差が影響することがあります。特に以下のケースでは、施工不良が疑われます。
- 一部分だけが極端に引っかかる
- 暖房を入れても症状が改善しない
- 入居時から違和感があった
引き戸の固さを改善する方法
まずは、簡単な方法から試してみましょう。
1. レールや戸車を掃除する
レールや戸車の掃除は、引き戸の動きを改善する基本的な方法です。
- レールのゴミやホコリを掃除機やブラシで取り除く
- 戸車に軽くシリコンスプレーを吹きかける(油分の多い潤滑油はホコリを吸着しやすいためNG)
2. 温度変化を利用して様子を見る
寒い時間帯に引き戸が固くなる場合は、暖房をつけて室温が上がるとどうなるか確認しましょう。数日間様子を見て改善する場合は、建物が新しいための一時的な影響かもしれません。
3. 戸の建付け調整を行う
戸の下部にある戸車の高さを調整することで、引き戸の動きを改善できることがあります。多くの引き戸はドライバーを使って戸車の高さを微調整できます。
施工ミスの可能性と業者への相談
これらの対処法を試しても改善しない場合は、施工業者に相談するのも一つの方法です。特に新築マンションであれば、引き渡し後の不具合として保証期間内に修理対応してもらえる可能性があります。
業者へ相談する際のポイント
- 症状が発生した時間帯や条件(寒いときだけか、常時か)を伝える
- 引っかかる箇所の具体的な状況を説明する
- 他の住人にも同様の問題が発生しているか確認する
まとめ
引き戸が固くなる原因は、気温変化による木材の収縮やレールの汚れ、施工ミスなどさまざまです。まずはレールの掃除や戸車の調整を試し、改善しない場合は施工業者に相談しましょう。新築マンションでは保証対応されるケースもあるため、早めに対策を講じることをおすすめします。
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