築52年の中古一軒家に住む前に確認すべきポイントとリフォームの重要性

築年数が古く、長期間空き家だった家に住むことは魅力的ですが、リスクや不具合が発生する可能性もあります。特に、17年間放置された中古住宅では、想像以上の不具合が潜んでいることもあります。

この記事では、築52年の中古一軒家に住む際に確認すべきポイントや、リフォームや修理が必要な箇所について解説します。

1. 空き家に住むリスクとは？

空き家は長期間人の手が加わらず、気づかぬうちに劣化が進行しています。特に築年数が古い場合、以下の点が懸念されます。

これらのリスクは、住み始めてから急に気づくことも多く、修理やリフォームが必要となります。

空き家の状態を確認するためには、専門家によるチェックが重要です。以下の項目を確認しましょう。

構造のチェック：建物の基礎部分や柱、梁などの構造が安全かどうかを確認します。特に木造の場合、シロアリや腐朽が進んでいることがあるので注意が必要です。
配管と電気の確認：水道管や排水管、ガス管、電気配線が問題ないか専門業者にチェックしてもらいましょう。古い配管や電気系統は交換が必要な場合があります。
屋根と外壁の状態：雨漏りやひび割れ、塗装の劣化などがあるか確認します。外壁のひび割れは水分が浸入する原因となり、内部の構造にダメージを与えることもあります。

これらのチェック項目をクリアすることで、住み始めてからのトラブルを減らすことができます。

築年数が経過した家には、リフォームや修繕が欠かせません。特に、長期間空き家だった場合、以下のような作業が必要になることが多いです。

水回りのリフォーム：キッチン、浴室、トイレなどの水回りは、配管が劣化している可能性が高いため、交換や修理が必要です。
床や壁の張り替え：長期間使用されていない場合、床や壁が汚れているだけでなく、カビやシミが発生していることもあります。これらの部分をリフォームして、快適な生活空間を作ることが重要です。
電気・ガスの設備更新：古い設備は安全性に問題があることがあり、電気設備やガス設備の更新が必要な場合があります。

リフォーム費用は、家の状態や規模によって異なりますが、数十万円から数百万円かかることがあります。リフォーム業者に見積もりを依頼し、予算を組んで計画的に進めることが大切です。

空き家に住むことを検討する際には、リフォーム以外にもいくつかの注意点があります。

近隣住民との関係：空き家は長期間住んでいない場合、近隣住民との関係が希薄になることがあります。新たに住む前に、近隣住民と挨拶をして、トラブルを未然に防ぎましょう。
法的手続きの確認：古い家には、土地や建物に関する法的手続きが未完了のことがあります。所有権や土地の権利関係を確認し、問題がないかチェックしておきましょう。
火災保険や地震保険：古い家には、保険が適用される範囲に制限があることもあります。事前に保険会社と相談し、適切な保険に加入することを検討しましょう。