共働きのご夫婦が、5,000万円の住宅ローンを組むことは無謀なのでしょうか?今回は、世帯年収800万円から1,000万円を見込む共働き家庭が、地方都市から少し離れた田舎に注文住宅を建てるケースを考えながら、現実的な返済計画について考えてみましょう。
住宅ローンの負担率を考えよう
住宅ローンを検討する際にまず考慮すべきは、「返済負担率」です。これは、年間のローン返済額が年収に占める割合を示します。
- 目安となる返済負担率:一般的には20~25%以内が理想です。
- 計算例:世帯年収800万円の場合、年間返済額は160万円(800万円×20%)が目安。月々の返済額は約13万円です。
これを基に、5,000万円のローンを金利1.5%、35年返済で試算すると、月々の返済額は約15.5万円となり、返済負担率は約23%。無理のない範囲に見えますが、将来的な支出も考慮する必要があります。
共働き家庭の特徴と考慮点
共働き家庭ならではのメリットと注意点があります。
メリット
- 世帯収入が安定しやすい
- 万が一の失業リスクにも対応しやすい
- 収入増が期待できる(昇給やボーナスなど)
注意点
- 育児や教育費がかさむ可能性(習い事や進学など)
- 2台の車の維持費(ガソリン代・保険料・メンテナンス費など)
- 将来のリフォームや修繕費の積立も必要
家計を安定させるための工夫
無理なく返済を続けるための工夫をご紹介します。
- 固定金利を選ぶ:金利の変動リスクを避けるため、固定金利型のローンを選択。
- 生活防衛資金を確保:収入の3~6か月分を生活防衛資金として貯蓄。
- 繰り上げ返済を計画的に:ボーナスや余剰資金を活用して元金を減らし、総返済額を抑える。
まとめ
共働きで5,000万円の住宅ローンは、しっかりとした資金計画と今後の家計管理次第で可能です。家族の生活スタイルや将来の展望を踏まえながら、無理のないローン計画を立てていきましょう。営業担当者の「大丈夫」という言葉だけでなく、自分たちのライフプランに照らし合わせて判断することが大切です。
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