マンションの水道凍結と水落としの注意点｜水漏れやトラブルを防ぐために

北海道など寒冷地では、冬に水道の凍結を防ぐために水道の水落としを行うことが重要です。しかし、作業中に水漏れが発生することもあり、初めての水道水落としの際は不安を感じることがあります。この記事では、水道の水落とし時に水漏れが発生した場合の対処法や注意点について解説します。

水道の水落としとは？

水道の水落としは、寒冷地で水道管の凍結を防ぐために行う作業です。水道管の中に残った水を抜き取ることで、凍結や破裂を防ぎます。特に北海道などの寒冷地では、冬季に水道管が凍結しやすいため、この作業は非常に重要です。

通常、水道の水落としは、メーターボックス内の元栓を閉め、各水道栓を開けて水を排出しますが、この際に何らかのトラブルが発生することもあります。例えば、水道元栓を閉めた際に水漏れが発生することがあります。

水道元栓を閉めた際に「ビシャビシャと水が噴き出す」という現象は、いくつかの原因が考えられます。

水道管内に残っていた水が一気に噴き出すことがあります。特に水道元栓を急激に閉めると、残った水が勢いよく流れ出ることがあり、これが「水が噴き出す」と感じられる原因です。

水道元栓が古くなっていたり、パッキンが劣化していると、水道を閉めた際に漏れが生じることがあります。この場合、元栓自体の交換や修理が必要になります。

水道の水落とし中に水漏れが発生した場合、焦ることはありませんが、いくつかの対応策があります。

水が噴き出した場合、まずは元栓を一度開けて、水道管内の圧力を調整することを試みてください。その後、再度元栓を閉めることで水漏れが収まることがあります。

水道元栓の不具合や他の原因が考えられる場合、無理に自分で修理しようとせず、水道業者に連絡して点検を依頼することが最も安全です。特に新築の場合、元栓の不具合があると工事が必要な場合もあります。

水道業者に来てもらう際の費用については、作業内容によって異なりますが、基本的には点検や軽微な修理の場合は数千円程度で済むことが多いです。ただし、元栓の交換などの大規模な修理が必要な場合は、費用が数万円に上ることがあります。

新築の場合でも、保証期間内であれば無料で修理を受けられる場合がありますので、まずは建物の保証内容を確認し、必要に応じて不動産会社や施工業者に問い合わせると良いでしょう。

水道の凍結を防ぐためには、水落としを行うだけでなく、日頃の管理が重要です。

寒冷地では特に水道管が凍結しやすいため、定期的に水道設備を点検することが大切です。冬季に入る前に、各所の元栓や水道管が正常に機能しているか確認し、早めに対策を講じることが重要です。

水道管が露出している部分には保温材を巻くことで、凍結を防ぐことができます。特に屋外にある水道管や地下に埋まっている水道管は、凍結しやすいので、保温処理をしておくと安心です。

水道の水落としを行う際に、水漏れが発生することがありますが、冷静に対処することが大切です。元栓の閉め方や水道管の状態によって水漏れが起こることがあるため、問題が発生した場合は早めに対応しましょう。

もし水漏れが続く場合や元栓に不具合がある場合は、水道業者に点検を依頼することをおすすめします。また、寒冷地では水道の凍結防止対策をしっかりと行い、冬季を安全に過ごせるように準備しましょう。